連休中のトロントです。
肉がいっぱいたべたくなって、ローストビーフを作りました。けっこうおいしかったです。
ところで、カナダは食品の値段がかならずしも安くありません。たとえば今日の牛肉がそうです。牛肉っていうと、カナダやアメリカでは値段が安い!!というイメージがったのですが、実はどうも、そう単純でもないという気がします。
たしかに安い肉もあるのです。1ポンドあたり、4ドル以下(カナダはアメリカと違いメートル法の国ですが、肉はポンドとkgの併記なんです)、つまり100g100円で買える牛肉もあります。牛ひき肉ならば、100gだったら20円なんて肉もあったりします。
でも、スーパーで(必ずしも一番高い肉というわけでなくても)それなりの肉を買おうと思うと、やっぱり100gあたりの換算で200円、300円するのです。安い肉もある、だけど、そうした安い肉はなんだか臭みがあったり、味がなかったりと美味しくないのです。(脱線ですがそういえば、カナダに来たばかりのころは、牛肉の臭みに閉口していました。)
安いものは安いなり、高いものも値段なりにそれなり、という原則が徹底しているような気がします。日本と違い、こちらで安く売って食べ物は、気をつけないと、すでにカビていたりかってすぐに腐ったりするものが混ざっていたりして、実際に食べられる分量で検討すると高い買い物になることがあります。卵なんて気をつけないとパックのなかで、何個かは割れているなんてことも日常茶飯事です。他の買い物客をみていても100g100円みたいな牛肉はあんまり買いません。やっぱりそれなりの肉を買っている人が多いのです。日本のスーパーで売っている食材は、腐ったものが混ざっていると言うことはあんまりないし、品質もある程度は確保されていることが多いと思うのです。(そういえば、衣料品や電化製品ではすぐに返品する北米人も、食品で返品している姿というのは見ませんね。まぁもって帰ってしまった食品は返品が現実的には不可能でしょうけれど。)
そもそも日本製あるいは日本メーカーの電気製品の値段は、カナダと日本、あるいは米国と日本で、その時々の為替評価の問題があるにしても、そんなに大差はありません。
食品だって、(温度管理だとか、腐敗による商品ダメージのリスクは違うでしょうけれど)輸送コストがべらぼうに違うということはないはずですから、それなりの品質のものを買おうと思うと、その販売価格のなかの物流コストは、そんなに大きな比率を占めているわけではないのかもしれないと、思うようになりました。まぁ、北米のなかでは農作物の生産地から比較的離れていて、輸送コストがかかるトロントで比較しているのが問題というところはありますけれど。
こう考えていくと、不安に思うのは、輸送コストというのは、一回の輸送の量が反映されるわけで、将来人口減少がはじまると、日本の物価はどんどん上がるんでしょうか?実は、トロントでは韓国系・中華系の食材は安く、日本の食材はそれがたとえアメリカ生産のものでもあっても前者より高く、いっぽうでカナダ人にも売れているある種の(日本の)スナック菓子は、意外と安いのです。需要と供給という因子を無視していますが、市場規模による輸送コストの問題もきっとあると思います。将来的に、日本全体での牛肉の消費が増えれば牛肉の値段がさがり、逆に牛肉の消費が減れば、値段があがる ということもありそうですね。
ローストビーフを食べながら、いろいろと妄想がひろがります。
Saturday, April 3, 2010
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