Tuesday, September 14, 2010

内外価格差 ~豊かなアメリカ

アメリカのスーパーに行って思ったことは、カナダのスーパーに比較して、なんでも安いこと。
もちろん、急速に米ドル安がすすんでしまったという背景があるとは思うのですが、それにしてもスナック菓子や洋服が1、2割は安いです。プリングルスのポテチが3割近く安いのに感動しました。それに橋一つ隔てたオンタリオの消費税も13%に対してニューヨークは8%!なんだか月一で買出しに通おうか?と思ってしまいます。

日本でだとこうした価格差は指を加えて眺めるしかないのに、こちらでは買出しで内外価格差に対抗できるのはいいですね。実際、大型店舗のなかにはカナダ人を呼び込むためかカナダの国旗を掲げているし、カナダの携帯電話会社の電波が入る/入らないなどといっている明らかなカナダ人の買出し客にたくさん出会いました。

もちろん、こうした越境の買い物ではカナダ側の税収は減るし、カナダの流通業や小売業には打撃だし、なんといっても無駄なガソリンで環境破壊かも?!とちょっと後ろめたい気もします。ただ、今回の買い物は円で米ドルを買って買い物をしているので、微々たるものですが、ちょっとは円高へ介入する助けにはなってますよね?ほんとに微々たるものですがちょっと愛国的??・・・。

さて、そんな内外格差とともに、アメリカはモノが安いだけでなく、商品が多様で種類が豊富なことも魅力です。カナダは、もちろんカナダ固有の商品もありますが、アメリカ経由で入ってくる商品について、アメリカで売れ筋のものしかないということもあるんですよね。アメリカのほうが多種多様な商品がある点は、アメリカはカナダより豊かなのだなぁと感じるポイントのひとつです。

もっと大きな視点からは、アメリカは膨大な貿易赤字を抱えるといいます。つまりそれだけ対外的な借金を背負って貧しいということですよね。でも赤字というのは、それだけ借金をして財を購入しているということですよね?つまり、アメリカは対外的に貿易赤字という借金を背負いつつも内情としてはそれだけの価値あるモノを国内に持ってきているということじゃないかと思うのです。そして価値のある財が多いということは、つまり、より豊かということでは・・・?

翻って、カナダや日本は貿易黒字国です。でも、貿易黒字というのは、それだけ価値あるモノを国から持ち出し、貨幣という信用を貯め込んでいるだけということですよね?ということは、価値のあるモノはどんどん国外に流失し、実は結局貿易が黒字な分だけ国は貧しくなっているんじゃないか?とふと疑問に思います。

経済学のイロハを知らないので勘違いもあると思うのですが、貿易黒字、赤字という言葉を聞く度になんだか腑に落ちず疑問に思うとことです。

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