Monday, July 26, 2010

Anvil

映画「Anvil! The Story of Anvil」をDVDで見ました。
http://anvilmovie.com/

この映画はトロントのバンドの話なので、いつかみてみようと思いながらなかなかみていなかったのです。昨年秋には日本でも「アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち」という邦題で公開されています。ちょびちょび見て、ようやく見終わりました。

アンヴィルは、1980年代にはそれなりに話題になったものの、その後、メジャーな人気が続かなかったバンドだそうです。けれど、25年以上たった今もバンドでの成功の夢を追い、バンド活動を続けるメンバーのおじさんたちのおかしくもせつないといったドキュメンタリー映画でした。
数人の観客を前にしたライブ、仕事を休んで収入にならないツアー、家族から借金をして自主制作したアルバムは、(数分聞いただけで)これじゃ時代にあわないし売れないとレコード会社からつっかえされる始末。それでも夢を追いつづける50代の2人のオリジナル・メンバーに注目した映画です。



この映画をみていると売れなかったバンドとメンバーの悲哀というところから、次第に彼らの人柄にひかれ、そして彼らの生き様に感情移入してしまいます。彼らのヘビメタが好き、演奏が好き、バンドやミュージシャンとしての生活を愛する気持ちに心を打たれます。

映画の最後には、ある「奇跡」がおこります。ここは泣かされます。たぶん映画ということもあるし、「奇跡」は彼らのために起こったことではないのかもしれません。それでもその「奇跡」を前にしたバンドのメンバーの生き生きとした表情は本物だと思います。

ほんとにすごい人たちです。おすすめです。

ちなみに、こちらはドキュメンタリー映画ですが、あの有名なうそっこバンドの映画「Spinal Tap」へのオマージュなのだろうと思えるシーンやストーリーもあり、そこも楽しめます。そんなことをいうと、この映画がヤラセっぽいと批判しているように聞こえるかもしれませんが、そういうつもりでなくて、「Spinal Tap」を知っている方が単純におもしろいと思います。ともかく、この映画は娯楽映画としても、よくできた映画だと思います。

ところで途中でトロントのコーンビーフ・サンドイッチ屋さんが出てくるんですよね。なんだかすごいおいしそう?なので一度いってみたいなぁ・・・。


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ちなみに「奇跡」と伏せ字にしている話はトレーラーをみたらバレバレですね(苦笑)

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