Wednesday, March 24, 2010

ビタミンD

昨日(一昨日?)からカナダのマスコミでビタミンDの話題がちょぼちょぼ報道されています。ビックニュースと言うわけではないのですが、記事あるいは報道機関によって内容がまったく違うのでびっくりしました。
(ビタミンDというのは、カルシウムやリンといったミネラルの吸収に関係する栄養素で、要するに骨を強くするというものです。足りない場合の代表的な病気はくる病です。夏場、特にヨーロッパ系の人たちが一生懸命はだを露出するのは、日光でビタミンDが作られるという事実に基づく・・・はずです。)

ニュースの論評は2つ
1。カナダの人口の大部分は十分なビタミンDを摂取している。
2。カナダ人のビタミンD摂取は、全然たりない!

?!なんだか真逆な話です。最初に報道に気がついたときは、1の内容をラジオ報道で聞き、その後テレビでは2の内容で報道をきいたので、英語のヒヤリング能力の問題かと思ったのですが、おそらく、それもあるのですがgoogleなどで新聞のWebページをみるとやはり二種類の論評があり、少数ですが1の内容の報道とがなされているみたいです。ニュースの大本はStatistics Canadaというグループからカナダ人のビタミンDの血中濃度を調べたデータが公表されたということのようなのですが、データから

1。くる病予防にための基準値では、ビタミンDの血中濃度は問題がない人が多い。
2。近年ビタミンDは慢性疾患(ガンや心臓病などなど)の予防につながるという研究結果がでている。慢性疾患予防の観点からは、カナダ人のビタミンDが欠乏している・・・かもしれない。

ということがあったみたいです。後者は、評価がかならずしも定まっていないということのようですが、記事によっては2/3のカナダ人はビタミンDが欠乏している!とマギール大学のえらい先生がいっているよ、いうことでした。まったく反対な論評が報道されるのは珍しいですよね。いちおう、2の立場の記事のほうが多数派です。

ちなみに、一部の報道によると血中濃度に人種差があり、アジア系、アフリカ系のカナダ人では、ヨーロッパ系のカナダ人より、ビタミンDの値が低いというデータが含まれていたようです。科学的にただしいのか眉唾ですが、有色人種はメラニン量によって天然のサンスクリーンを持っているから!ビタミンDの血中濃度が低いという報道もありました。本当なんでしょうか?勉強不足でわかりません。いずれにしても、カナダだとビタミン強化牛乳だの、ビタミン剤を飲む人もおおく、ヨーロッパ系の食文化や生活習慣のほうが、アジアやアフリカ系のそれより、そうしたものを積極的に摂取する率が高いというのもあるわけで、なんだか元の情報が欲しいところです。いずれにしても、日本でこうしたほとんど正反対の内容をマスコミのニュースで目にすることは少ないのでびっくりしました。

結論としては、牛乳はいっぱい飲んだ方が健康にいいみたいですね。ただ、ガン予防のためにビタミンDをたくさんとるべきという論調のGlobe and Mail紙の記事では、ビタミンD強化牛乳だけでガン予防に有効なビタミンDをとるとすると一日30杯以上飲まないと足りないのだとか。ちょっとそんなに飲むのは無理です。

2 comments:

  1. ひと昔前は、牛乳を飲みすぎると腎結石の原因になるから
    飲み過ぎないようになんて言われていましたが、腎結石の予防にも今は、牛乳を飲んだ方が良いと言われているようです。


    シュウ酸とカルシウムを同時に摂取すると、腸管内でカルシウムがシュウ酸塩を中和し、シュウ酸塩の吸収を抑制し、そこで、シュウ酸塩の尿中濃度が低下して、腎臓で結石ができにくくなるというものです。

    例えば、シュウ酸の多いコーヒー、紅茶、ナッツ、チョコレートには牛乳・乳製品を、ほうれん草、小松菜のおひたしには鰹節を組み合わせて摂ると、結石の予防につながります。

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  2. 詳細なコメントありとうございます。
    結石は痛そうです。気をつけないといけないですね。
    とくにこの1ヶ月、Tim HortonsのコンテストでRAV4もしくは一万ドルをねらって毎日コーヒーをブラックでがぶがぶ飲んでいるので、牛乳をのまないとだめそうですね。

    蛇足ですが、これまでの戦績は20杯くらいコーヒーを飲んでコーヒー4杯、ドーナッツ一個です。

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